反人種差別データ委員会概要

2022 年 9 月 23 日、州は反人種差別データ委員会の 11 人のメンバーと議長を発表した。

委員会メンバー

ジューン・フランシス氏(哲学博士、法学士)

委員会議長、Co-Laboratorio (CoLab Advantage Ltd.) の共同創設者、黒人およびアフリカ系ディアスポラ研究および関与研究所の所長、サイモン・フレイザー大学のBlack Caucus の共同創設者、Beedieビジネススクール(サイモン・フレイザー大学)教授。


フランシス氏は、人種化されたグループの公平性、多様性、包括性を提唱している。彼女はホーガンズアレーソサエティの議長を務め、その任務は、住宅、建築スペース、プログラムの提供を通じて、アフリカ系の人々の社会的、政治的、経済的、文化的な幸福を促進することである。またサイモン・フレイザー大学の黒人およびアフリカ・ディアスポラ・リサーチ&エンゲージメント研究所の所長でもあり、その任務は多文化およびディアスポラコミュニティに関連する学術研究、政策、および実践と、革新的で持続可能で包括的なイニシアチブの構築におけるそれらの役割との間のリンクを強化することである。人種差別とアカデミーと市場とマーケティング、多様性、異文化間、リーダーシップと参加型関与アプローチ、およびコミュニティへの影響、そして感染リスクの高くまた排除されたグループ内の新型コロナウイルス感染症、伝統的なコミュニティーの健全性と文化・人権を含んだ非伝統的な知的財産法の向上、などに焦点を当て研究をしている。

シャーリー・チャウ氏 社会福祉学士号・社会福祉修士号・博士号(トロント大学)

ブリティッシュコロンビア州立大学・オカナガン校、ソーシャルワーク学部准教授


チャウ氏は、シルックス・オカナガン民族の祖先が太古の昔から居住し管理している伝統的に所有する土地へ入植し働き生活している。チャウ氏は、ブリティッシュコロンビア州立大学の反人種差別とインクルーシブ・エクセレンスに関するプレジデンツ・タスクフォースの共同議長であり(2021年〜2022年)、カナダソーシャルワーク教育協会の人種・民俗性・文化問題会議の元議長、および共同議長でもある。

ケロウナ市の反人種差別同盟委員会のメンバーでもあり、BC州のトンプソン・オカナガン地域にみられる人種差別とヘイト、先住民族性・性別・年齢・人種言語・民俗性・宗教・身体障害などに基づく交差的人種差別問題を統制し、その問題解決に焦点を置いている。

ドナルド・コリガル氏

メティス民族、環境公衆衛生の専門家


ドン氏は、環境公衆衛生とカナダ先住民族の文化的安全と、卓越したスポーツ競技に貢献し、多様性に溢れたキャリアの持ち主である。

環境公衆衛生において、健全な文化の構築と医療従事者のための安全カリキュラムを実施することができるように、ドン氏はコミュニティにおいて安全かつ健全な環境の助成に焦点をおいた。現在は、ポリシー策定、先住民族文化の健全性、BC州メティス民族・先住民族・イヌイット民族のコミュニティにおける医療従事者のためのウェルネスと安全カリキュラムに焦点を絞っている。また先住民族の健全な文化と医療従事者のための安全性とウェルネスを講義している。

さらにドン氏は、国内外共に認定された武道部において好成績を持つスポーツ選手として活躍した。国際的に認定された空手のマスターインストラクターで、また柔道、サッカー、先住民族スポーツにおいてカナダコーチング協会指定の認定されたプロフェッショナルコーチでもある。さらに、カナダ柔道協会に国家認定された自己防衛インストラクターとして、不利な立場にある人々のコミュニティグループのために武道を通して安全性とその認知を促進すべく状況認識(シチュエーショナル・アウェアネス)や個人の安全などについて教えている。

BC州の反人種差別データ法案のもとにある最初の諮問委員会メンバーとして、制度的かつ構造的な人種差別と戦うための政策形成に携わり、公共サービスへの深い関与も見られる。

マリオン・エリクソン氏

ヘルスアーツ研究センター、リサーチマネージャー


エリクソン氏 は Nak’azdli のコミュニティ出身の Dakelhの民族女性でLhts’umusyoo (ビーバー)氏族のメンバーです。またトンプソンリバーズ大学の教育学修士候補者でもあり、ノーザン ブリティッシュコロンビア大学で行政とコミュニティ開発の学士号を取得しています。現在、ブリティッシュコロンビア州健康規制当局の先住民学生諮問グループのメンバーであり、 Nak’azdli Band とプリンス ジョージ市の学生ニーズ委員会にも携わった。

ダルジット・ジル‐バデシャ氏

 SACH(南アジアコミュニティーハブ)事務局長、サイモンフレーザー大学講師


非営利および公共部門で25年以上にわたり最高幹部を務めてきたジル-バデシャ氏は、経営管理、研究、知識の動員、および子供と若者、高齢者、移民と難民の定住、アクセシビリティとインクルージョンポートフォリオのための政策開発の専門知識に豊富である。受賞歴のある大規模なイニシアチブと長期的なコミュニティ計画のための戦略を開発し、政策の変更を主導して、地方自治体内でのデータ収集と報告をよりアクセスしやすくし、人種差別と憎悪に関連するデータに関する説明責任措置を追加した。

ジェシカ(t’łisala) ガス氏

Health Quality BCプログラムにおける先住民族の健康についての戦略的イニシアティブのリーダー。


ガス氏は、20年以上の経営管理とマネージメントの経験を持ち、この10年間、先住民族の健康とウェルネス分野に焦点をあてる。ハイダ、Xaxli’p、 Xwisten、スカーミッシュ民族を含む祖先と、ヨーロッパ系先祖などが入り混じった家系に生まれる。ガス氏の政策・規格・プロセス開発・分析等のスキルは今までの業績により磨きがかかり、また先住民族特定の反人種差別戦略や目標の推進も図った。 ガス氏の伝統的名前は、t’łisala(発音:Kwak\’wala、意味:他に光をもたらす)。先住民族のデータ主権に強い情熱を持ち、文化的安全性イニシアチブの評価と州の基準に沿ったデータ書類化調整の分野に秀でている。

エリン・キム氏

公平とインクルージョンのコンサルタント


キム氏の祖先は韓国からカナダに移住し、マスキーム族・スクアミッシュ族・ツレイルウォウトゥス族の先住民族の伝統が引き継がれた土地に住んでいる。エクイティ・インクルージョン(公表性と包括性)のコンサルタントでもあり、政府・企業・大学・民間非営利団体などと協力して、人種間の公表性と正当性に焦点をあて取り組んできた。それまでは、過去10年間におよび、不安定な住宅事情やホームレス、貧困、植民地化、戦争などの事情により社会から無視され疎外されているひとへの取り組みに励んできた。

キム氏は、反人種差別とその影響に関するコミュニティソースのデータを収集・分析・監視・共有する草の根集団の共同代表者でもある。国全体に見られるこれらの情報を文書化し、認知されていない反アジア人種差別に関して国内で議論されるよう取り組んでいる。

ザリーン・ナクビ氏

サイモンフレイザー大学、企業研究とぷラニング部、所長


ナクビ氏は、ボストン大学で経済学の博士号を取得し、世界銀行で学術および国際開発の専門家として働いた。サイモンフレイザー大学の公平性、多様性、包括性に関するデータワーキンググループを率き、データガバナンス評議会およびその他の関連プロジェクトの共同議長を務める。社会的弱者が公共サービスや高等教育で十分に代表されるように、データアクセスを改善することに情熱を注いでいる。

スミス・オドゥロ-マーフォ氏

ブラックインBCリポート、筆頭著者・研究者


オドゥロ-マーフォ氏は、ビクトリア大学で政治学の博士号を取得。2016年以来、彼が学術的に関心を持っている分野は、プライバシー、データ保護、監視および識別システムの問題である。ブリティッシュコロンビア州政府が資金提供し、2022年2月に発表された「ブラック・イン・BC」レポートの主執筆者および研究者、グレータービクトリア警察多様性諮問委員会のメンバーでもある。

ジャクリーン・クインレス氏

クインテッセンシャル リサーチグループ、データ正義提唱者・博士


公共社会学者、BIPOC研究者、インド民族(SecunderabadとHyderabad)とアイルランド・イギリスからの先祖を持つクインレスは、バンクーバー島にあるレクンゲン族とWsanec(サーニッチ族)とエスクイモルト族が伝統的に先祖代々受け継がれてきた領土に住んでいる。

ジャクリーンは社会学博士号を保持し、ビクトリア大学において健康・不平等・反人種差別・インターセクショナリティー・脱植民地化データ・応用統計学・ジェンダーに焦点をあて学んだ。カナダ統計局のGathering Strength イニシアチブに10年間勤務し、大々的にカナダ全地域の先住民族コミュニティーとイヌイット ヌナンガット族にデータ分析を20年間教えた経験がある。

性別に基づく分析(GBA+)フレームワークを使用して、20年以上にわたり黒人、先住民族、有色人種のコミュニティで幅広く働いてきた。2013年には、カナダ先住民族の人間福祉を向上させたコミュニティーに基づいた研究が評価され、カナダ社会学会とアンガス・リード財団から認識され評価された。 さらに、博士号取得後の研究として、アメリカ・ワシントンD.C.の図書館情報資源審議会と、リサーチデータ管理・倫理学・データキュレーションを主に研究してきたビクトリア大学においてデータフェローシップを修了した。ビクトリア大学の社会学の非常勤教授、Centre for Indigenous Research and Community Engagement (CIRCLE) の准会員教員でもある。バンクーバー島にあるカモーソン短大とビクトリア大学の学部課程と大学院課に楽しんで教授している。

スキ・サンドゥー氏

ウェックアップ・サリーの共同創立者、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン学修士号(タフツ大学)


サンドゥー氏は、コミュニティ活動家であり25年に渡り反人種差別の強力な支持者。Equity Projectの創立者でもあり、現在は、人種間の公平性と反人種差別環境レビュー(現在のギャップを強調表示し、ベストプラクティスの研究と導入推奨を提供)を指導する外部コンサルタントとしてSport Canadaに雇われている。 

サンドゥ氏は、「英国サッカー試合審判の人種間の平等性」を卒業研究としてタフツ大学にてダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン学修士号を取得。さらに、南アジア人の若者達を標的に狙った銃撃事件や犯罪組織による暴力事件等が増えたことにより、2018年に設立された草の根集団であるウェックアップ・サリーの共同創立者である。この組織では、人種間の平等性のレンズを用いて多方面にわたる社会問題に焦点をおき、全てのレベルにおける政府機関、警察当局、コミュニティステークホルダー、教育者、メンタルヘルス専門家、被害者家族、などに関連した150以上の会議に参加している。

1997年にはサリー市のIntercultural Inclusivity Task Forceの議長を務め、その報告書はナショナル・レース・リレーションズ賞を受勲し、政府の公園・レクリエーション省において、効率的に多様な民族コミュニティーと協働し支援活動するためのテンプレートとして用いられた。

サンドゥー氏は、 FIFAワールドカップ、オリンピック大会、英連邦競技会において働いた経験があり、グローバルなスポーツ管理において長年の経験を持っている。