BC州公共サービスにおける先住民族・人種化従業員のキャリア戦略に関する分析
2026年5月29日

調査
これまでの調査によると、先住民族および人種化されたコミュニティが、BC州公共サービスにおいて特に管理職や幹部レベルで過少代表となっていると示されています。
この報告書では、BC州公共サービスにおける先住民族および人種化された従業員のキャリアの動きを、2020年、2022年、2024年の3つの報告期間にわたり分析し、代表性の変化を明らかにしています。
研究チームは、2つの従業員調査(職場環境調査と新規雇用調査)のデータを用いて、フルタイム職と臨時職(auxiliaryとも呼ばれる)を対象に、次の点を検討しました。
- BC州公共サービスに入社する従業員
- 組織内での昇進
- BC州公共サービスを離職する従業員
BC州公共サービス庁(PSA)は、キャリアの動きを分析することで、時間の経過とともにBC州公共サービスにおける人種的公平性や従業員の多様性に影響を与える要因をより深く理解することができます。
このプロジェクトは、BC州公共サービスにおける人種的公平性に焦点を当てた反人種差別優先調査項目と整合しています。さらに、先住民族および人種化された人々が、BC州公共サービスで過少代表となっていることを示した、2024年および2025年の研究成果を基盤としています。

調査結果
この調査では、自らアイデンティティ情報を提供した従業員のデータを分析し、各報告期間において先住民族または人種化された人として自己申告した従業員の割合を算出しました。この方法により、アイデンティティ情報を共有しなかった従業員を含める場合よりも、代表性の変化をより正確に把握することができます。
これまでの調査では、先住民族および人種化された従業員が、組織内の制度的障壁によりBC州公共サービスで過少代表となっていることが示されています。本分析では、採用、昇進、離職における代表性が時間の経過とともにどのように変化したかを明らかにし、先住民族および人種化された従業員に関する傾向を示しました。
ただし、この研究は組織全体におけるキャリアの動きの傾向を示すものであり、その要因を説明するものではありません。また、代表性が一見向上しているように見える場合でも、障壁が依然として存在しているため、より公平な職場への進展を確認するものではありません。
先住民族の従業員
先住民族の従業員について、調査チームは次の点を明らかにしました。
- 組織外から採用された従業員の割合が減少(5.8% → 4.7%)。臨時職から常勤職への転換については大きな変化は見られませんでした。
- 競争採用プロセスを通じて他省庁の職務へ昇進した従業員の割合が増加(3.4% → 4.8%)。一方、同一省庁内での昇進については大きな変化はありませんでした。
- 離職した先住民族従業員の割合は、報告期間を通じて比較的安定(2020年:6.4%、2022年:5.9%、2024年:5.8%)
これらの結果は、先住民族の人々がBC州公共サービスに入職したり、常勤職へ移行したりする際に、制度的障壁が依然として存在していることを示しています。採用プロセス、文化的安全性、その他の制度的要因が先住民族コミュニティの公平な雇用機会にどのように影響しているのかを理解するため、さらなる調査と研究が必要です。
2020年から2024年の間に、BC州公共サービス外から採用された先住民族の従業員
2020年から2024年の間に、他省庁の職務へ昇進した先住民族の従業員
2020年から2024年の間に、BC州公共サービスを離職した先住民族の従業員
人種化された従業員
人種化された従業員について、調査チームは次の点を明らかにしました。
- 外部からの採用の割合が増加(26.8% → 36.2%)臨時職から常勤職への転換の割合も増加(24% → 30.1%)
- 競争採用プロセスを通じて昇進した従業員の割合が増加:◦ 同一省庁内での昇進:18.8% → 22.5% ◦ 他省庁への異動を伴う昇進:23.8% → 28%
- 離職した従業員の割合が増加(20.4% → 22.7%)
これらの結果は、報告期間を通じて採用および昇進の増加が見られる一方で、人種化された従業員の定着やキャリアの発展に影響を与える職場経験、キャリア開発の機会、制度的条件、についてさらなる調査と研究が必要であることを示します。
2020年から2024年の間に、BC州公共サービス外から採用された人種化された従業員
2020年から2024年の間に、臨時職から常勤職へ転換した人種化された従業員
2020年から2024年の間に、BC州公共サービスを離職した人種化された従業員
データの限界
この分析は、アイデンティティ情報を共有した従業員を対象とし、特定の職務やキャリア上の動きに焦点を当てています。アイデンティティ情報の提供を選択しなかった従業員や、臨時任用への異動、または同一レベルの職務への横移動を行った従業員は含まれていません。
この調査では、使用したデータが従業員を「先住民族」または「人種化された人」としてのみ分類しているため、詳細な区分別分析や区別に基づいた分析は行われていません。これにより、BC州公共サービス内で制度的障壁がどのように異なる人口集団に影響しているのかを、十分に理解することが難しくなっています。

次のステップ
これらの結果を踏まえ、BC州公共サービス庁(PSA)は、引き続き調査を進めるとともに、BC州公共サービスにおける職場経験に影響を与える制度の強化に取り組みます。今後予定されている主な取り組みには、次の内容が含まれます。
- 先住民族および人種化された従業員がどこで障壁を経験しているのかをより深く理解するため、質的研究を含む継続的な調査を実施し、より詳細で区別に基づいたアプローチを採用すること。
- キャリア開発および定着に関する実践を見直し、必要な改善点を把握できるよう、シンプルな追跡ツールを整備すること。
- 政府全体で、公平性に焦点を当てた実践をより一貫して適用するための継続的な取り組みを支援すること。
今後の研究では、組織内で特定の従業員グループが制度的障壁の影響をどのように受けているのかを分析するため、人種ベースおよび区別に基づいたデータの活用を優先します。これには、先住民族および人種化された従業員が政府で働く中でどのような経験をしているのかを、より詳細に把握するための関与も含まれます。
もっと知りたい
プロジェクトおよびその調査結果について詳しくは、調査報告書をご覧ください。
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